分離不安について
分離不安症の判断基準は、下記のいずれかが当てはまる場合としています。
・飼い主がいない時だけ鳴く、吠える
・飼い主がいない時だけ排泄を失敗する
・飼い主がいない時だけ破壊行動・自虐行為をする
ご相談を承ることが出来る条件は、
・少しずつ時間を伸ばしていく必要があるので、常に家に人がいる状態を作ることができる(飼い主以外の人がいれば反応が起きない場合、飼い主でなくても可)、預け先があればそれでも可
・留守番の様子が見れるペットカメラ等の用意ができる
となります。
上記の条件が満たせた場合、私の方から留守番練習プランをお送りします。
下記は分離不安について、私の経験談などを書いています。
トレーニングを行うに当たり、一番難しいのは環境作りです。反応が出ない時間から練習をする必要があるので、仕事で家を出ることが出来ません。始めの段階では家を空けることが出来ないのです。
仕事を休む・あるいは長時間留守番の時は誰かに家にいてもらう(飼い主以外の人が家にいれば分離不安症状が出ない場合に限り)、などの対処が必要です。
それも、治るまでの期間は個体差があるので仕事を休む期間も読めません。
我が子たちも酷い分離不安で、実家を出てやむを得ず留守番をしなければいけなくなりましたが、泣き叫びながら壁に穴を空けられ床には血が付いていて、終始パンティングをしながらウロウロ、遠吠えといった感じでした。
もちろん十分な量、散歩には行っています。
これでは仕事に行けないので、私の場合は友達にお金を払って家にいてもらうか、仕事前に実家に預けて夜間仕事に行きました。私自身も先が見えず、不安との戦いでした。
3ヶ月で5時間程度の留守番が可能になりましたが、油断していてちょっとしたキッカケでまたダメになってしまい、更に3ヶ月かかりトータル半年ほどかかりました。失敗がなければその時点で治っていたと思います。今ではとっても上手にお留守番することが出来ます。
薬物療法という手段もありますが、私の場合薬は最終手段だった為、使用しなくても治す環境をなんとか作ろうと行動したのと、”それをしなくても分離不安は治せる”ということをきちんと自分の体験から証明したかったので、薬物療法は行いませんでした。
薬物療法というのは動物の行動診療科(一般の動物病院とは異なります)に行った場合、おそらく抗うつ剤を処方されると思います。
どうしても上記の条件が満たせない場合は、考えてみる価値もあると思います。